2015年1月13日火曜日

雨漏り ― ゲリラ豪雨による被害

一年の内に一度あるか無いかの雨漏り事例はたくさんあります。その時の気象条件によって漏ったり漏らななかったりする厄介なものです。

ここ数年でゲリラ豪雨という言葉が一般的に使われるようになりました。
2008年7月28日に起きた灘区の都賀川水難事故の報道あたりから聞き始めたような気がします。

Wikipediaでゲリラ豪雨を検索すると冒頭にあるその説明では・・・(以下斜線部分)

 ゲリラ豪雨(ゲリラごうう Guerrilla Rainstorm)は、予測が困難な、積乱雲の発生による突発的で局地的な豪雨を指す俗語である。ゲリラ雨、ゲリラ雷雨などの呼び方もある。ほぼ日本国内でのみ用いられる用語で、気象学的に明確な定義付けはない。国際的にはこれに直接相当する言葉はなく、気象庁も予報用語として「ゲリラ豪雨」を用いてはいない。
2008年頃より「ゲリラ豪雨」という用語が頻出するようになり、2008年の新語・流行語大賞に選ばれるなどこの頃から一般語として盛んに用いられるようになった。

生活している地域などで道路が冠水したりする比較的広い範囲での被害復旧や予防は行政などの対応を待たなければなりませんが、住まいへの被害は自身で対応することができます。

今回はそのような事例です。



築年数40年ほどの戸建て木造住宅。

錆びたベランダ手摺が年季を感じさせます。













秋口のゲリラ豪雨によってベランダ下にある居間の天井に雨漏りが発生し、天井板がめくれてしまっています。

ベランダを調査。

ずいぶん以前に改修を行ったままで、床にはヒビがはいっています。

鉄製の手摺

ベランダ床に埋め込んである方式です。

埋め込んだ柱部分からも雨水は入ります。



ベランダに出入りする掃出し窓。

床と窓下との高さが3cmほどと低い。

※現在の新築住宅では12cm以上とする場合が多い。

掃出し窓下枠

窓枠の板金水切りが腐食しています。

ベランダを改修します。

既存の床を撤去中。

案の定 下地が完全に腐食しています。これも壊してみないとわからない場所。

腐食している下地を完全に撤去。

この後壁を作ってい行きます。

掃出し窓を取替え。

床と窓下の高さは12cm以上に。

壁を作り床はFRP防水を施します。
完成した外観。

ベランダを建物と一体にしましたので、新築のようになりました。

手摺を壁にした結果、外部からの視線を気にしなくなった、と喜んで頂きました。

雨漏り改修が完了して一月後にお客様から室内改修のご相談を頂きました。

二階ホール部分とトイレの改修。

写真左奥が二階トイレの扉。

小さな手洗い器を設置されています。

壁は左官仕上げで傷みがあります。

階段室の壁も同様。

トイレは三角タンクを設置した時代を感じさせるもの。

壁と床がタイルですので寒々しく掃除も大変。

トイレを解体。

壁と床を撤去して 見えない部分を確認。

手洗い器から延びた排水パイプが外れているのがわかりました。

壊してみて初めて分かる重要な部分です。

手洗い器も撤去して新しい物に取り替えます。

完成した二階ホール部分。

トイレ完成。

扉の開き勝手も左右逆にして、開け閉めし易いように変更

手洗い器は洗面台タイプに取替え。

階段室も明るくなりスッキリと。






















【感 想】
今回の改修工事は雨漏り改修から始まったお話でしたが、お客様のご要望の本音の部分は古い物を新しくリフォームしたいというご要望だったのだと思います。それも単に見た目だけではなく機能性を向上させることを優先にしたものでしたので、結果として工事範囲が増えたのではないかと思います。
今住んでいる家に手を入れて改良してゆくと言うリフォーム本来の目的が明確な工事でした。

【主だった工事内容】
ベランダ改修・屋根材取替え・外壁塗装・トイレ取替え・居間内装改修・門扉取替え・建物補強・他付帯工事。

【工 期】
延べ2.5ヶ月。

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