2014年7月22日火曜日

軽微な修繕工事のはずが - 大事になっている場合 - 完成


葺き替え工事完了しました。








足場を架け工事開始。



















敷地が広いため、レッカー車を使用して工事を行うことができます。
















瓦と土の撤去作業。

















ルーフィングの重なり部分は全て隙間が空き水が入ってしまうようになっていました。

葺き替え工事を選択したことは正解です。















雨漏りがしていると、ご連絡を頂いた箇所。

水が入り木を汚しています。














獣被害で汚れた断熱材をすべて取替え。
















通気性と断熱性の向上を狙い、野地板(瓦下地)を嵩上げし、構造用合板を新たに取付二重野地とします。














化粧垂木仕様の場合、垂木先が広小舞のためこのように撓んでしまいます。















垂木先をカットし、鼻隠しを取り付けて撓みを可能な限り矯正。














野地工事完了し、防水シート工事。

















軒先は、ステンレス製オリジナル軒金物と樹脂瓦座で雨水が排水できるように・・・。















棟部分は、小屋裏排気部材とステンレス製棟金具を設置。















瓦桟木は、断面30×40ミリの防腐注入品をステンレス釘にて留め付け。

防水シートは、改質アスファルト製品で、それをステンレス製のタッカーステープルで留め付け。











瓦を揚げ瓦葺きの工程へ。

瓦は耐風性能と防水性能の高い近畿セラミックス㈱製SSJ (いぶし和瓦)














瓦は全てステンレス釘で留め付け。

これらの工法は「瓦屋根標準設計・施工ガイドライン」に準拠しています。













谷部分。

谷際に樹脂製のクシ面戸を取り付け、雀やコウモリなどの小動物の侵入を阻止しています。













棟瓦施工。

なんばんシックイ100%で施工します。土類は一切使用しません。

のし瓦同士は、ステンレス製のバネで互いに結束し、棟瓦はステンレス製ビスにて埋め込み防腐処理材木に留め付け、脱落を防止しています。











【感 想】

下見時には一見、不具合がなさそうに見えましたが、的確な調査を行うことで致命的な事柄が見えた事例です。

お客様の理解もあり今回は大規模な改修工事となりましたが、根本的に改善させる唯一の方法だったと思います。

新築時の材料適所と施工精度がしっかりとしていれば、もしかして防げたのかもしれません。

【工 期】

内装と水回り設備の更新を含めて 実働 約2.5ヶ月。












































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