ゴールデンウイーク中に遠方へ出かけるのは、車の渋滞や人混みにあうのが分かっていますので極力避けています。
この日は夕方から曇りから雨予報でしたが、朝は気持よく晴れていましたので出掛けることにしました。
目的地は、運動がてらの散歩とちょっとした知識欲を満たすために布引の滝と竹中大工道具館へ行く事に。
市営地下鉄に乗り新神戸駅から布引の滝を目指します。
新神戸駅の北側は南側正面とは印象が随分と違って廃墟の様に感じます。
ここから布引の滝(雄滝)までは500mほどの距離です。
渓流沿いのハイキングコースを歩いてゆくと10分足らずで雌滝に到着。
新緑と滝の水音が心地良く、温かい季節の始まりを実感。
雌滝から先は雑木林の中を通る低山のハイキングコースとなり、階段や道の傾斜もきつくなります。
息が上がってきたところで雄滝(上の大きな滝)と夫婦滝(下の二筋の滝)に到着。
雄滝は昔の記憶よりもスケールが大きくて少々驚きました。
高さは43mもあるそうです。
布引の滝は、雌滝・鼓滝・夫婦滝・雄滝の4つの滝の総称ということで、日本三大神滝の一つだそうです。
雄滝からさらに上ってゆくと見晴台に到着。
ここからの眺めは、海と都市と山が一望できる神戸らしさを象徴する景色です。
六甲山にまで登らなくても手軽に満足できます。
新神戸駅からゆっくりと歩いて30分も掛からない所だとは思えない贅沢な散歩です。
新幹線で神戸に来られる方は、1時間程の空き時間でこの体験ができますので、お薦めです。
新神戸駅では荷物の預かりとハイキングシューズなどの貸し出しをしているトレイルステーションがありましたので、旅行者も気軽に滝を見に行けます。
山からの景色を堪能し、次の目的地へ向かいます。
竹中大工道具館へは、新神戸駅からほんの数分歩くだけの距離。
この日は『鉋台をつくる』という企画展が開催されていました。
鉋(かんな)は、材木表面を削り仕上げてゆく大工道具ですが、目的に合わせて多種多様な形状・サイズ・仕組みの鉋があり、職人の拘り・探求心・知恵に敬服します。
ここは、写真撮影が自由にできる珍しい資料館で、建築を学んでいると思しき団体や木材加工の体験コーナーに子供連れのご家族が盛んに写真撮影をされていました。
伝統的な数寄屋である茶室の実物大の展示も構造がよく分かり興味が尽きません。
竹中大工道具館を出て南へ歩きイスズベーカリー本店でお気に入りのパンを買って帰路につきました。
神戸という街は遠方の観光地に出掛けなくても、海・山・街・飲食・ファッション・伝統文化・異国文化・・・・を手近に触れることのできる街なのだと改めて実感したゴールデンウイークの一日でした。
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