2013年9月30日月曜日

懐かしい薫り ― 大切にしたいもの 実務編 (完成)


少しばかりの追加工事が発生したため、予定より一週間遅れで工事が完成しました。







床下の補強の様子

コンクリート製の束石を造り、その上に鋼製束を設置し大引きを支えます。















元からあった抜けかけていた丸太の梁をボルトで緊結し動かないように固定。

















たわんでいた二階床小梁を受けるように梁を追加。
















追加した大梁を受けるために鐵骨柱を建てました。

柱のサイズは150㎜×75㎜の断面が長方形のものです。

広縁側からの様子。






















室内からの様子。

















そして完成

鉄骨柱には、ヒノキの単板を貼り一見すると

無垢の化粧柱のように見えます。

天井の梁型には、木目調のビニールクロスを貼り

既存の柱とコントラストを合わせました。

追加した柱も染めて古く見せる方法もあるのですが

お客様のご要望で新しく取付けた柱や鴨井は新しい

色のままが良いとのことでそのままにしています。

こうして出来上がりを見るとアクセントになって良い

感じです。







箪笥が置いてあった面。

正面左の建具は、吊式のアウトセット片引き戸を造り、違和感のない仕上がりになりました。












基礎を造った通路部分。

床材は、ヒノキの縁甲板張りです。



階段下の空間。






















階段手摺を取り替え。

握りやすいディンプル加工を施したものにし、離れていた曲がり部分も連続させました。














一期工事の六畳間。




広縁側の欄間障子。


広縁から見た四畳半部分。


六畳間 玄関側。

明かり採りも時間とともに見慣れてくると思います。













玄関正面。





















工事期間約2か月、実働日数にして40日の耐震改修工事でした。

お住まいになりながらの工事でしたので、お客様へ心労をお掛けいたしましたが、

お客様の感想は、旅行に来て旅館に居るような気分 と喜んで頂いています。


K様ありがとうございました。
地震が起こっても慌てずに、安心してお過ごしください。

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