◆ 報告書&提案書
お客様が建築図面をお持ちの場合はそれを元に建物を3D化します。
このようにお客様のご要望と私たちからのご提案を箇所ごとにコメントをさせて頂きます。
3D化することで工事対象箇所の面積や長さ場合により体積が瞬時に計算でき、見積作業がはかどります。
また、色やデザインの変更も行いやす為色の塗り分け等でもお客様に完成イメージを見ていてただけます。
今回は外装工事だけですので、作業としては比較的短時間でご提示することができました。
◆ 工事範囲の確定と御見積り
お客様のご要望工事と私たちのご提案工事をご相談させて頂き、見積書の作成を行います。
この時点で、客様のご予算と開きがある場合には工事の優先順位をつけさせて頂きます。
今回の場合は、私たちのご提案をすべて行うことを前提に御見積書を作成し提出させて頂きましたところ、すべての工事を行うことになり、ご契約させて頂きました。
但し、非破壊の調査での御見積りでしたので着工後必要な箇所を取り外して中を確認(破壊検査)すること、またその時点で判明した改修が必要な工事につきましては別途御見積りとさせて頂いています。
これは、リフォーム工事全般に言えることですが、工事途中で想定していない事柄が判明しその工事が省略できない重要なものであることも多々あります。その場合に備えてご契約工事のご予算は少し抑えておかれるのが賢明です。
◆ 工事工程表の作成
工事の全体期間と各種工事の期間を一日単位で記入した工程表を作成し提出させて頂きます。
(日数が2・3日程度の軽微な工事の場合は省略させて頂きます)
◆ 着工前
近隣の方へのご挨拶をさせて頂きます。
工事内容と工期そして音や埃の出る工程の具体的な月日を記入した「お知らせ」は配布します。
お客様のご要望によっては同行させて頂く場合もあります。
◆ 工事か始まってから
外部だけが工事対象の場合は戸締りをしてお出かけ頂いて結構ですが、内部作業が必要な工事の場合はご在宅をお願いしています。
足場を設置する工事の場合は、足場がありますと誰もが登ることができますので、普段なら鍵を掛けない2階の窓なども防犯上戸締りはしっかりして頂くようにお願いしています。
◆ 足場の設置
≪着 工≫
今回は外装改修工事ですので足場の設置を行いました。
◆ 見えなかったところを見えるようにする
≪屋 根≫
足場を設置しましたので、屋根の登ることができるようになりました。
切妻形状の屋根です。
セメント系のスレート屋根材を葺いています。カラーベストと呼ばれているものの一種です。
最上部の部分(棟)には小屋裏の排気を行う設備が見当たりません。
棟を留め付けてある釘が抜けかけています。
その他には致命的な不具合は見当たりませんので、予定通りにこの上に新しい屋根材を重ね葺きし、棟には排気設備を取り付けます。
≪軒裏と壁≫
外壁通気の確認
バルコニー軒裏と外壁の取り合い部分
サイディングを取り外し。
サイディングを取り外し。
サイディングと建物とは12ミリの通気層がありましたので、一応一安心です。最近では18ミリ程度が主流ですが、25ミリから30ミリ程度が理想です。
3階屋根の軒裏部分は下地の木が通気層を塞ぐように取り付けられていますので、これでは通気が上手く機能していません。
エアコン冷媒管カバーの取り外し。
やはり防水になるような処置を行っていません。
復旧時にはしっかりとした防水の仕組みを取り付けます。
≪バルコニー手摺≫
アルミ笠木の取り外し。
笠木下は防水テープをしっかりと張り、雨漏りを意識した工事を行っています。
しかし、これでは通気ができません。
予定通りに排気部材を取り付けます。
取付予定の排気部材です。
工事では貼ってある防水テープをはがして、サイディングの上端を15ミリ程度カットしてから取り付けます。
結果的に笠木の幅が広くなりますので、アルミ笠木もサイズ大きなものに取り換えます。
≪想定外≫
バルコニー下端に取り付けてある水切り板金(オーバーハング水切り)が本来の取り付け位置とは違った位置に取り付けてあることが判明しました。
サイディングを取り外したところ
オーバーハング水切りが縦に見える材木(通気用の胴縁)の上に取り付けられています。
正解は、胴縁の下さらに白く見えている透湿防水シートの下になくてはなりません。このままですと万一浸水した場合バルコニーの軒裏に水が回ってしまいます。
取り外して正しい位置に付け直す必要があります。
ここまでが、着工2日目時点までの大まかな内容です。
以降、各工程ごとに追ってゆきたいと思います。
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